次のゴール:持続可能な開発目標(SDGs)

持続可能な開発目標(SDGs)とは


2015年末に期限を迎える「ミレニアム開発目標」(MDGs)に代わり、2015年9月25日に採択された国連が定めた新たな目標「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)。
2012年から3年にわたって続けられた策定プロセスは、2015年8月2日、政府間交渉の末に合意文書「私たちの世界の変革:持続可能な開発のための2030年アジェンダ」にまとめられました。





17つの目標


持続可能な開発目標(SDGs)には、以下のような17つの目標が定められています。
それぞれの目標には、より具体的な「169のターゲット」があります。

あなたの企業や団体の活動は、どの目標に関わっていますか?
関わっている/取り組んでいる活動と結びつく目標のロゴをHPに掲載してください
(下記ロゴをクリックすると大きく表示されます)

*ロゴを掲載することのメリット
1)国連が定めた目標に取り組んでいることを見える化できます。
2)どんな活動をしているのか一目でわかります。
3)それぞれの企業や団体とパートナーシップを組む上で、よりスピーディに話を進めることができます。

皆さまの活動は、SDGsの目標に関係しています。

より多くの方が国内問題と国際問題を結び付け、グローバル全体での社会貢献に取り組めるよう
私たちは日々、SDGsの目標を広める活動をしています。
ぜひ、ご協力よろしくお願い致します。

目標1 貧困をなくそう
あらゆる場所のあらゆるかたちの貧困を終わらせる
目標2 飢餓をゼロに
飢餓を終わらせ、栄養を改善し、持続可能な農業をすすめる
目標3 すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢の全ての人の健康な生活を確保し、福祉を推進する
目標4 質の高い教育をみんなに
全ての人への衡平な質の高い教育と生涯学習の機会を提供する
目標5 ジェンダー平等を実現しよう
世界中で女性と少女が力をつけ、ジェンダー平等を実現する
目標6 安全な水とトイレを世界中に
全ての人に持続可能な水の使用と衛生設備(トイレ、下水道など)を保障する
目標7 エネルギーをみんなに
そしてクリーンに

全ての人が、安くて安定的に発電してくれる、持続可能なエネルギー(太陽光、風力などの再生可能エネルギー)が使えるようにする
目標8 働きがいも 経済成長も
みんなが参加できる持続可能な経済成長を促進し、全ての人が職をもち、働きがいのある人間らしい仕事ができるようにする
           
目標9 産業と技術革新の基盤をつくろう
災害に強いインフラをつくり、みんなが参加できる持続可能な産業化を進め、新しい技術を生み出しやすくする。
目標10 人や国の不平等をなくそう
国内及び国家間の格差と不平等を減少させる
目標11 住み続けられるまちづくりを
まちや人びとが住んでいるところを、だれもが受け入れられ、安全で、災害に強く、持続可能な場所にする。
目標12 つくる責任 使う責任
生産と消費のパターンを持続可能なものにすることを促進する
目標13 気候変動に具体的な対策を
気候変動とその影響を軽減するための緊急対策を講じる
目標14 海の豊かさを守ろう
海と海洋資源を守り、持続可能な利用を促進する
目標15 陸の豊かさも守ろう
陸の生態系を保護し、持続可能な利用を促進し、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地の劣化、生物多様性の喪失を止める
目標16 平和と公正をすべての人に
平和的で、誰一人のけ者にされない社会と、すべての人が法律に基づいた手続きをとれるようにする。あらゆるレベルで効率的で説明責任ある能力の高い行政を実現する
目標17 パートナーシップで目標を達成しよう
目標達成のために必要な行動を強化し、持続可能な開発に向けて世界の国々が協力する













































Q1)SDGsは...
いったいどのようにして決められたのでしょうか?


Q2)SDGsとMDGsは...
どこが同じで、どこが違うのでしょうか?


Q3)SDGsのもとで...
2030年の世界はどうなるのでしょうか?



以下、疑問にすこしでもおこたえするために、
「動く→動かす」として、”SDGs””2030年アジェンダ”について知っていることをまとめてみました。

策定プロセス

どうやってできたの?「持続可能な開発目標」(SDGs)
    

2000年9月、開発分野における国際社会共通の目標であるミレニアム開発目標(MDGs:Millennium Development Goals)が採択され、極度の貧困や飢餓の解消等、2015年までに達成すべき8つの目標が掲げられました。
これらの目標は一定の成果を達成できたものの、教育や母子保健は依然として課題が多く、サブサハラ以南アフリカや南アジア等で達成に遅れが出ています。同時にグローバル化が進展する中、国内格差や持続可能な開発の必要性が特に環境分野で主張され、2015年以降の新たな開発課題としてクローズアップされるようになりました。
そこで2012年、国連のパン・ギムン事務総長は「ポスト2015開発アジェンダに関するハイレベルパネル」を設置。インドネシアのユドヨノ大統領やリベリアのサーリーフ大統領、英国のキャメロン首相が共同議長を務め、世界各国の政界・財界・学界から有力者を委員に任命して議論を重ね、2013年5月事務総長報告書がまとめ上げられました。

一方2012年の国連「持続可能な開発」会議(リオ+20)では、人間を中心とした「持続可能な開発」の重要性を踏まえ、持続可能な開発目標(SDGs)を、2015年以降の国連の開発アジェンダと統合する形で制定することが確認され、その策定のための政府間交渉プロセスを始めることとなりました。
これを受けて、2014年7月までの間、「オープン・ワーキング・グループ」(OWG)という枠組みで政府間交渉が持たれ、17のゴール、169のターゲットを持つ「持続可能な開発目標」(SDGs)がまとめられました。また、SDGs実施のための資金面については、「持続可能な開発のための資金に関する政府間専門家委員会」が設置され、同時期に報告書を提出。これらの政府間交渉は、市民社会など、政府以外のセクターにもオープンな形で進められました。

これらハイレベルパネル報告書、OWG報告書、ファイナンス報告書は2014年12月に国連事務総長統合報告書としてまとめられ、これに基づいて、2015年1月から7月までの政府間交渉の末、合意文書として、「私たちの世界の変革:SDGsに関する2030年アジェンダ」が策定されました。

「2030年アジェンダ」は本年9月末に開かれる「国連ポスト2015採択サミット」にて採択され、2016年1月より施行される予定です。

<関連資料>

SDGsが一目で分かる A4資料
世界会議に参加している事務局長の稲場雅紀が、わかりやすく1枚にまとめました!


子ども・若者向けのハンドブック
『私たちが目指す世界 子どものための「持続可能な開発目標」』日本語版が完成!

この子ども・若者向けハンドブックは、自由にダウンロード、印刷してお使い頂けます。
ぜひ色々な場でご活用ください。
なお、印刷・製本したハンドブックをご希望の場合は、印刷コスト分として1冊あたり100円のご寄付を頂戴しております。ご希望の冊子数をお知らせいただければ、対応させていただきますので、下記までお問い合わせください。

【問い合わせ先】
動く→動かす/キャンペーン コーディネーター/関澤春佳 mail:office@ugokuugokasu.jp
⁽公社⁾セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン/アドボカシースペシャリスト/大野容子 mail:ono.yoko@savechildren.or.jp

<関連情報>
ポスト2015合意文書「私たちの世界の変革:持続可能な開発のための2030年アジェンダ」へのリンクは下記の文言をクリックしてご覧ください。

「2030アジェンダ」骨子PDFへのリンク
…合意文書のなかみをざっくり知りたい人はこちらをご覧ください!

「2030アジェンダ」本文全文₍英文₎へのリンク
…本文を英語でしっかり読みたい方はこちらをご覧ください!

「2030アジェンダ」日本語仮訳へのリンク
…本文を日本語で読みたい方はこちらをご覧ください!

ポスト2015との関わり

「動く→動かす」と「ポスト2015」~2012年からの歩み~

2012年から始まった「ポスト2015」策定作業。世界の市民社会は、このプロセスにどのように関わってきたのでしょうか。また、日本の市民社会はどのように取り組んできたのでしょうか。
以下、まとめましたのでお読みください。

1.日本の市民社会は「ポスト2015」にどう関わってきたか
世界の市民社会は、「ポスト2015」の検討が始まったころから、この策定に関する政策提言に関わってきました。「動く→動かす」をはじめとする日本の市民社会も、世界の市民社会と連携して積極的に働きかけを行ってきました。…続きを読む


2.ポスト2015に関する「五か条の提言」とそのインパクト
「動く→動かす」では、2012年にBeyond2015などと連携して日本で行った市民社会コンサルテーションの内容を踏まえ、2013年5月、日本の市民社会としての「ポスト2015」に関するポジションをまとめた「ポスト2015開発枠組みに関する五か条の提言」を発表しました。…続きを読む

3.国内外でSDGsを本当に実現できる仕組みの確立を
2012年から3年間の積み重ねを踏まえ、ポスト2015の合意文書「我々の世界の変革:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が発表されました。これが9月の国連総会で採択されました。…続きを読む

ポスト2015に関するNGO・外務省意見交換会

ミレニアム開発目標(MDGs)の期限(2015年末)が近付く中、2016年以降の目標について検討する「ポスト2015」プロセスが本格化しています。特に、「持続可能な開発目標」(SDGs)に関する議論が本格化しています。

日本政府は、SDGsを含む「ポスト2015」の国際的な検討について、かなり力を入れて参加しています。私たち市民社会は、国際的な市民社会との連携とともに、日本政府との対話によって、「ポスト2015」を巡る国際的な議論に、日本の市民社会の意見を反映するべく努力しています。そのため、2012年以降、外務省との間で「ポスト2015に関するNGO・外務省意見交換会」という枠組みを作り、積極的に政府との対話をしてきました。この意見交換会の事務局を、「動く→動かす」が務めています。

意見交換会の議事録は、こちらで公開していますのでご覧ください。

                                                                      
 第1回意見交換会(2012年3月9日) 議事録 
 第2回意見交換会(2012年7月17日) 議事録 
 第3回意見交換会(2012年11月14日) 議事録
 第4回意見交換会(2013年2月18日) 議事録
 第5回意見交換会(2013年3月18日)
※香川地球規模課題審議官(当時)との意見交換会
   
 第6回意見交換会(2014年2月20日) 議事録
 第7回意見交換会(2014年4月17日) 議事録
 第8回意見交換会(2014年7月7日) 議事録
 第9回意見交換会(2014年7月29日) 議事録
 第10回意見交換会(2014年11月10日) 議事録
 第11回意見交換会(2015年6月25日) 議事録
 ◆開発資金に関するテーマ別意見交換会(2015年6月25日) 議事録
 第12回意見交換会(2015年8月31日) 議事録
 第13回意見交換会(2015年12月25日) 議事録
  補足資料(1)
  補足資料(2)


※上記は、首席交渉官との間で行う「定期的意見交換会」の議事録です。
 担当課長との間で行う「機動的意見交換会」については、議事録は非公開となって
 おります。